新型コロナウイルス禍で需要が落ちている熊本県内製造の馬刺しが今月、コンビニ大手ローソンの関東、近畿、北陸の計約2700店舗で新商品として発売された。販路開拓を進める馬肉製品製造・販売の千興ファーム(御船町)と、巣ごもり消費を取り込みたいローソンの思惑が「冷凍食品」を通じて一致した。
馬刺しは外食や観光客による消費が中心のため、コロナ禍で需要が減少。千興ファームの2020年のグループ売上高は、コロナ前の19年から約15%減った。このため同社は、個人向け通販や小売業向けの販路拡大に力を入れている。
ローソンにはこの冬ちょうど、巣ごもり消費で売り上げが伸びている冷凍食品を拡充する計画があった。畜産関連はデザートや水産などと並ぶ強化分野で、千興ファームの馬刺しの採用を決めた。
千興ファームにとって冷凍処理は、食中毒を防ぐために県内の馬刺し業界を挙げて厳しいガイドラインを設けて工程管理してきたポイントだ。今回の商品も自社の急速凍結機で冷凍する。ローソンは「安全安心な製造で品質も高い」と評価し、商品名で「鮮度にこだわった」とうたっている。
続きは下記URLへ↓
(参照:熊本日日新聞)https://kumanichi.com/articles/544371