微小生物の線虫に尿のにおいをかがせて、がんを発見する検査手法を東京のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」が実用化し、23日に検体の受付窓口を熊本市中央区のネストホテル熊本内に開設した。痛みが無く、簡便に受けられるという。
検査の名称は「N-NOSE」。犬の約1・5倍の嗅覚を持つ体長約1ミリの線虫が、がん患者の尿に集まり、健康な人の尿からは逃げる性質を利用している。
同社によると少量の尿で胃や大腸など15種類のがんを約86%の確率で検知できる。患部は特定できないが、ステージ0や1など早期発見の1次スクリーニングとして有効という。
ホームページから申し込むと自宅に検査キットが届き、採取した尿を窓口に持ち込む。約1カ月後に結果が自宅に郵送される。
同社は広津崇亮社長(49)が九州大助教だった2016年に設立。全国17カ所に受付窓口を設け、これまで約10万件を検査した。広津社長は「コロナ禍で健診控えの動きがある今だからこそ活用してほしい」と話している。
費用は1万2500円。窓口は来年3月までの毎週土曜午前9時15分~午後1時45分。同社コールセンターTEL0570(011)162。
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/articles/442300)