熊本大法学部４年の長野司さん（２１）＝熊本市中央区＝が、国家試験で最難関の一つの２０２１年司法試験に合格した。熊本大によると、法学部在籍中の合格は法文学部から改組した１９７９年以降では初めて。長野さんは「ホッとした気持ちでいっぱい。将来は裁判官の道に進みたい」と喜びを語った。
鹿児島県湧水町出身。高校の頃は倫理や哲学に興味があり、熊本大法学部は第１志望ではなかったが、「法学部に入ったからには法曹（裁判官、検察官、弁護士）を目指そう」と決意した。
入学直後から１年近く、大学の授業とは別に動画とテキストの通信教育で学んだ。平日は４～５時間、休日は７～８時間を充てた。
２年目以降は独学で専門書を読み込み、過去の出題を解いた。「難解な法律用語になじむのに苦労した」と振り返る。
司法試験は、法科大学院未修了者でも予備試験を通過すれば受験資格が得られる。長野さんは昨年、２度目の挑戦で、予備試験の短答（８月）、論文（１０月）、口述（今年１月）を全て突破。５月の司法試験もクリアした。予備試験は１万６０８人が受験し、通過者はわずか４２２人の狭き門だった。
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（参照：熊本日日新聞）https://kumanichi.com/articles/416012