熊本県和水町の歯科医院「歯科処 神崎」は26日、新型コロナウイルス感染の有無がPCR検査より短時間で分かる「NEAR法(等温核酸増幅法)」を使った検査を始めた。同法は厚生労働省が昨年10月に承認しており、県内の自主検査を提供する検査機関では初めての実施となる。
NEAR法では、一定温度で遺伝子情報(核酸)を増幅させて新型コロナの有無を判定する。温度操作が必要なPCR検査と比べて専用検査機器などを簡略化でき、素早く検査できる。米製薬大手アボット社製の検査機器は高さ14・5センチ、重さ約3キロと持ち運びやすいのも利点という。
検査方法は、被験者の鼻くうに沿って2センチほどぬぐい棒を挿入して検体を採取。検体に試薬を着けて検査機器にかけると、陽性なら5分以内、陰性だと13分以内で判明する。
同医院では昨夏から唾液を使ったPCR検査を始めたが、処理工程が複雑で時間がかかっていた。NEAR法の導入で、「急な手術や海外出張など、すぐに検査したい時にも対応できる」と神崎昌二院長。
検査費用は全額自己負担で2万4800円。出張検査も受け付ける(要相談)。別料金で陰性証明書の発行も可能。同医院TEL0968(34)6608。
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/news/id165498)