熊本県と菊陽町は11日、同町を走る都市計画道路・菊陽空港線を北側に約1・3キロ延長し、県道大津植木線と結ぶ方針を明らかにした。熊本空港方面とセミコンテクノパーク(菊陽町、合志市)周辺を直線的につなぐ新たなルートの開通で、一帯のアクセス向上や渋滞緩和が期待される。
県によると延長する部分は片側1車線で、JR豊肥線を高架でまたぐ計画。延長部分の南側600メートルを県が、北側700メートルを町がそれぞれ整備する。今後、計画案の公告・縦覧などの手続きを経て、今年度内に事業化の前段階となる都市計画決定をする見通し。事業費や完成時期などは未定。
菊陽空港線は、県道熊本空港線(通称・第一空港線)と県道熊本菊陽線(旧国道57号)を結ぶ片側2車線の約3・2キロ。同パーク周辺は約1万人が働く県内有数の企業集積地域で、地元では以前から、渋滞解消へ向け菊陽空港線の延長を求める声が上がっていた。
県は17日午後7時から、菊陽町図書館ホールで地元向け説明会を開く。新型コロナウイルス感染防止のため、参加人数が多い場合は入場制限をすることもある。(丁将広)
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/news/id21162)