建築家の安藤忠雄さん(81)が熊本県に寄贈する「こども図書館」の本体工事が8日から、水前寺江津湖公園内(熊本市中央区)の県立図書館横で始まる。周辺の自然環境を生かしたデザインが特徴で、2024年春の開館を目指している。
図書館は鉄筋コンクリート造り・一部木造の2階建てで、延べ床面積約460平方メートル。吹き抜け構造にした1、2階は壁一面に本棚を備え付け、本の表紙がずらりと並ぶ。県産木材を使った天井には大きな窓を設け、自然光が差し込む温かみのある空間を演出する。北側の県立図書館との間は屋根付きの連絡路で結ぶ。
「こども図書館」の外観イメージ。周辺の自然環境を生かしたデザインが特徴だ(県提供)
2階のテラスからは、細川家10代藩主斉護の正室顕光院が住んでいたとされる「旧砂取細川邸」の庭園や江津湖の景色を一望できる。県社会教育課は「子どもたちが読書に親しむ入り口になるような施設にしたい」と話し、本に関するイベントの開催も検討する。
安藤さんは「こども本の森」の名称で全国の自治体に寄付を続けており、熊本市は4カ所目。
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参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/articles/1064821)