熊本県菊陽町は15日、JR原水駅北口に整備した「バス転回広場」の供用を始めた。北口は、駅とセミコンテクノパーク(町、合志市)をつなぐバスの停留所があり、台湾積体電路製造(TSMC)の町進出で増える通勤者の利便性向上や渋滞緩和を目指す。
県などと運行する「セミコン通勤バス」は朝夕計22便。菊陽町によると4月下旬は1日延べ約900人が乗車し、過去最多に。増便も見据える中、従来の停留所は片側1車線の町道沿いにあったため、歩道に乗客の長蛇の列ができ、車道の渋滞解消も喫緊の課題だった。
広場は約2500平方メートルで、屋根と駐輪場も設置した。バスが広場で待機できるようになり、町商工振興課は「余裕を持って乗り降りできるので定時運行につながる」と強調する。
この日は記念式典もあり、吉本孝寿町長は「安全安心のため整備した。多くの人に利用してほしい」と力を込めた。通勤でバスを利用した会社員の男性(50)=菊陽町=は「これまで雨の日は長い間傘を差して待っていた。使いやすくなって良かった」と話した。
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/articles/1045539)