県は6日の県議会代表質問で、韓国の格安航空会社(LCC)のティーウェイ航空が1月5日に運航を再開させた熊本空港とソウルを結ぶ定期便について、平均の搭乗率が7割を超え、「堅調に推移している」との認識を示した。ゴルフや観光を目当てにした韓国人の利用が目立ち、搭乗率は新型コロナウイルス禍前を上回っている。
定期便は日韓関係の悪化や新型コロナの影響で2019年8月に運休した。入国制限の緩和も踏まえ、熊本空港の国際線定期便としては唯一、今年に入って復活。ひとまず週3便で再開したが、3月からは1日1便の週7便に増やした。
県交通政策課によると、今年1月の平均搭乗率は74・3%。コロナ禍前の19年4~8月の69・2%を5・1ポイント上回った。2月の搭乗率は集計中だが、「1月と同等の水準で好調を維持している」という。
3月23日には国内線と国際線が一体化した新旅客ターミナルビルが開業する。公明党県議団の前田憲秀氏(熊本市2区)は「新ビルを多くの人に知ってもらい、利用者を増やす必要がある」と県に要望。高橋太朗企画振興部長は「広く情報発信し、航空ネットワークの拡大に積極的に取り組む」と応じた。
県はフジドリームエアラインズ(静岡市)が運航する熊本─静岡線の搭乗率の低迷についても報告。22年4月~23年1月は45・2%にとどまった。
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/articles/969953)