熊本県内のホテルや飲食店で活躍する料理人約50人が23日、7月の豪雨で被災した人たちを元気づけようと、人吉市でカレーライスなど計約2千食の大規模な炊き出しを提供した。
全日本司厨士[しちゅうし]協会県本部、日本中国料理協会県支部、県調理師会、県日本調理技能士会の和洋中4団体が連携。カレーのほかハヤシライス、あんかけ焼きそば、冷やししるこ、かき氷を出した。
会場は、浸水被害から再建中の人吉市相良町の飲食店「ほうらい茶屋人吉店」の敷地。同店などを経営する「サンループ」の田山善久社長が、全日本司厨士協会人吉支部会長を務めていることなどが縁で実現した。
盛況で行列ができたため、30分繰り上げた午前11時に開始。約2時間で用意したメニューが全てなくなった。
自宅が浸水し、避難所生活が続く人吉市の看護師、遠原泰子さん(72)は「避難所はお弁当続きだから本当にありがたい」と感謝。全日本司厨士協会県本部の村田政文会長は「予想以上の反響。喜んでもらえてよかった」と笑顔だった。(隅川俊彦)
参照:熊本日日新聞(https://this.kiji.is/670508187580482657?c=92619697908483575)